陶器と磁器の違いとは?性質・歴史から選び方まで徹底解説!

ブログをご覧の皆様、こんにちは。

コトポッター店主の横山です。

陶磁器とは書いて字の通り「陶器」と「磁器」に分けられます。

どちらも焼き物ですが、性質やおすすめの使い方が少し異なります。

今回は、陶器と磁器の違いを解説し、おすすめの使い方をご紹介します。

 

陶器の性質と歴史

マグカップ ハシビロコウC 澤田卓伸|京焼・清水焼通販 コトポッター京焼・清水焼 マグカップ くま三島 伊藤典哲 正面

陶器は、粘土を使用して低温(約1,000〜1,200℃)で焼かれたもので、温かみのある見た目と柔らかな質感が特徴です。その素朴で手作り感のある風合いが魅力で、使うたびに味わいが増していきます。ただし、多孔質で水を吸いやすい点に注意が必要です。

陶器の歴史は、紀元前1万年頃にさかのぼり、日本では縄文時代から使われていました。信楽焼や美濃焼といったスタイルもこの流れの中で発展し、陶器は日常生活に欠かせない存在として受け継がれてきました。

 

磁器の性質と歴史

磁器は、カオリンという特別な粘土を使い、高温(約1,200〜1,450℃)で焼かれたものです。滑らかでエレガントな質感と、光を透過するほどの美しさを持ち、耐久性に優れています。傷や汚れに強いという特長もあります。

磁器の起源は中国にあり、約2,000年前から製造されていました。特に唐や宋の時代に技術が進化し、日本にもその影響が伝わりました。17世紀には、有田焼や伊万里焼といった日本の磁器が誕生し、世界中にその美しさが広まりました。

 

特性 陶器 磁器
見た目 素朴で温かみのある風合い 滑らかでエレガントな質感
焼成温度 低温で焼かれる 高温で焼かれる
耐久性 磁器に比べると欠けやすい 硬くて長持ち
吸水性 水を吸いやすい ほぼ吸水しない

陶器と磁器、どちらを選ぶ?

陶器は、カジュアルでリラックスした雰囲気が好きな方にぴったり。使い込むほどに愛着が湧き、ナチュラルなテーブルコーディネートにぴったり合います。

シンプルなデザインの陶器の器は、和洋折衷さまざまな料理に相性が良く、料理を映えさせてくれます。吸水性があるため、しっかり乾燥させることが大切です。

磁器は、耐久性が高く、水を通さず劣化しにくいので、長期間美しく使い続けられます。滑らかで透き通った質感は、フォーマルな場面にも最適で、料理を引き立てる器として活躍します。

まとめ

陶器と磁器には、それぞれ異なる魅力があります。使うシーンや好みに応じて選ぶのがベストです。KOTOPOTTERでは、伝統を大切にしながらも現代の生活に合うデザインを揃えています。ぜひ、歴史と個性を感じながら、お気に入りの一品を見つけてください。

 

横山雅駿
KOTOPOTTER 店主

横山雅駿

10年以上にわたり、京焼・清水焼はじめ伝統工芸品や陶磁器に携わっています。

京都の窯元や陶芸家と連携し知見や審美眼を深めながら、新しい伝統工芸品の在り方を模索しています。

2024年に京焼・清水焼専門のECサイトKOTOPOTTERを立ち上げました。

 

ブログに戻る

コメントを残す